semi-automatic rifle
自動式の小銃。自動拳銃が「発砲後、自動的に次弾を装填する拳銃」であったように、自動小銃は自動的に次弾装填を行う小銃である。
小銃(に限らず銃器)を連続発射する場合、以下のような動作の連続となる。
大昔、前装式だった時代の銃器は装填に大変な手間が必要だったが、薬莢と弾丸を一体化した銃弾を弾倉から送り込む後装式になったことで手間は大幅に軽減された。
ただし、この段階での小銃はボルトアクションと呼ばれる方式であり*1、一発発砲する毎に手動で薬莢を排出していた。
拳銃に置き換えるとシングルアクション*2だったが、さらなる火力向上を狙って「引き金を引くだけで次弾装填まで行う」ものへの改良が試みられた*3。
反面、技術的な難しさや、機構の複雑化から来るコストアップや動作不良や射撃精度の低下、それに銃弾の使用量の増大などが警戒されたため、第二次世界大戦時に完全に切り替えていたのはM1ガーランドを採用したアメリカ軍のみだった。
現在では一部の狙撃銃などを除けば、ほぼすべての小銃が自動化されている。
日本語の自動小銃は「自動で次弾装填する」だけだが、英語的にはautomatic rifleでは「フルオートで連射する小銃」になってしまう。連射しない小銃の場合は、semi-automatic rifleと呼んでいる。
現実に「発砲後に次弾を自動的に装填するだけで連射はしない銃」と「引き金を引くだけで全自動で連射可能な小銃」を一緒にするのも紛らわしいので、単発式であることを強調する場合には「半自動小銃」と表記することもある。