清作 「神様!……神様!」神の声 (やや遠く)「なんや?」清作 (困った声で)「神様、私、山田清作です。この死んだ私は、これからどうなるんですか。神様!」神の声 (ラウドスピーカーのような大きな、呆れた声)「ほんまにお前は、つまらんやっちゃな。」清作 (打ちしおれて)「はい、神様。」神の声 「もう一度、生きなはれ。」清作 (驚いた声で)「え? また同じ目にあうんですか?」神の声 「そうや。みじんの狂いもなくな。」清作 「どうして、あんなくだらない生活をまたやるんですか?」神の声 (厳然と)「お前がそれをえらんださかいや。」清作 「だって、神様、あんな私の生活、ほんとうにくだらないじゃありません…