嚙み合わない議論よりは、論点が定まり活発に議論がなされている方がいい。国会論戦が少しはまともになってきたのだろうか。 一方、「議論だけを聞いてその人を信じてしまうと、往々にしてその人物の鑑定を誤る事がある」と渋沢栄一はいう。 「論(ろん)篤(とく)なるのみに是れ与(くみ)せば、君子者(くんししゃ)か、色荘者(しきそうしゃ)か」と、論語「先進第十一」19 にある。 dsupplying.hatenadiary.jp 「色荘者」とは、体裁のよい所謂巧言令色の人のことで、言葉のみではその人物が分らない、真にその人間を知るにはその行いを見なければ分らないということだ、この章の意味を渋沢栄一は解説する。…