自転車練習に困る!<5>(自閉症児篇)の続きです。 補助輪なしの自転車練習は毎日続いた。雨が降ってくることもあった。そんな中で、長女は黙々と練習を続けていた。できることができなくなっても、長女は諦めなかった。どちらかというと、腰の痛みを覚えていた僕が諦めそうになっていた。長女の自転車から手を離し、長女は一人で自転車に乗った。補助輪なしである。 困ったことがあった。 六日目。まだ練習は終わらない。この日の練習は、漕ぎ出しだ。止まっている自転車に跨り、僕が掴んでいない状態から、一人で乗るというのが長女の目標だ。これがやれないことには、一人で自転車に乗れたことにならない。家の前で何度も練習していたが…