●歌は、「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」である。 奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(51)万葉歌碑<プレート>(志貴皇子) ●歌碑(プレート)は、奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(51)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨 (志貴皇子 巻八 一四一八) ≪書き下し≫石走(いはばし)る垂水(たるみ)の上(うへ)のさわらびの萌(も)え出(い)づる春になりにけるかも (訳)岩にぶつかって水しぶきをあげる滝のほとりのさわらびが、むくむくと芽を出す春になった、ああ。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア文庫より) 注…