映画『過去追う者』は、『ポルトの恋人たち 時の記憶』(2018)、『ある職場』(2020)などの作品で知られる舩橋淳監督が、受刑者の採用を支援する実在の就職情報誌の活動にヒントを得て、元受刑者の社会復帰に横たわる問題を描いたドキュ・フィクションだ。 youtu.be 日本では再犯で刑務所へ入所する元受刑者の7割が無職だという事実を背景に、不寛容な社会への復帰の困難さが描き出されている。 実際のセクハラ事件に基づいて役者との即興劇で描いた前作『ある職場』(2022)とほぼ同じキャスト・スタッフが終結し、台本をあえて用意せず撮影現場で俳優と演技を煮詰めていく演出手法で製作された。 映画『過去追う者…