今日もおつかれさま。 5月も終わりますね。 草木は日ごとに命を輝かせます。 今日は草野新平の『五月』を贈ります。 すこし落着いてくれよ五月。 ぼうっと人がたたずむように少し休んでくれよ五月。 樹木たちが偉いのは冬。 そして美しいのは芽ばえの時。 盛んな春の最後をすぎると夏の。 濃緑になるがそれはもはや惰性にすぎない。 夏の天は激烈だが。 惰性のうっそうを私はむしろ憎む。 五月は樹木や花たちの溢れるとき。 小鳥たちの恋愛のとき。 雨とうっそうの夏になるまえのひとときを五月よ。 落着き休み。 まんべんなく黒子も足裏も見せてくれよ五月。 春の麗もどこへやら、夏かと見間違うほど暑さが続く五月。かと思え…