正徳5年9月16日。文左衛門は朝飯の後に甚左へ出かけ、酒を頂く。甚左と共に市兵衛のところへ出かけ、ふぐ汁・すびて(酢押)で酒を頂く。市とともに3人で大須などへ出かける。稲荷へも出かけ、稽古浄瑠璃をしばらく聞く。夕暮れ頃帰宅する。近頃、荏油(えごま油)は1升250文。鯨油は230、40文。
宝永5年1月23日。東西鉄門番所と本丸・深井丸、それに仮番所、その上あちこちの辻番までも灯油を鯨にするようにと取田次郎左衛門から通達がある。今月中は前の通り荏(えごま)の油で、来月からは鯨の油と云々。