東京大学先端研特任准教授
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twitterの略歴より
東京大学先端科学技術研究センター特任准教授、博士(法学)。 専門は日本政治、政治過程論。具体的には、選挙制度、選挙結果を分析しています。 最近は、世論調査と政治についても考えています。 いまのところの主著は『世論の曲解―なぜ自民党は大敗したのか』(光文社新書、上記リンク先)です。
(要旨)安倍首相が施政方針演説でふれた 「江津市の人口動態」 は正しいか ◇統計をみて「8つの質問」で検証していく 1月23日にブログを書きました。 「安倍首相が施政方針演説でふれた 『江津市の人口動態』は正しいか ◇統計をみて『8つの質問』で検証していく」 が、それです。2020年1月下旬から考えはじめ、2月上旬にかけて考えが順次まとまり文章化をしたものを、同年2月24日未明にまとめなおした未公表の文章を、3年後のいま、そのまま掲載したものです。 岸田首相の施政方針演説も先日あり、ちょうど3年たち、安倍元首相も帰らぬひととなりました。 これは、安倍元首相の施政方針演説を題材に、統計をもちいた…
安倍首相が施政方針演説でふれた「江津市の人口動態」は正しいか ◇統計をみて「8つの質問」で検証していく ※デザイン修正版です。まえの投稿は、図表がとても読みにくかったので。 2020年の施政方針演説で、安倍元首相が、下記のように、施政方針演説で語ったことについて、当時それを検証したものを公開します。 当時に書いたまま公開しますが、いかに問題が多い発言であるかを説明しています。 統計をもとに語ったものが、その根拠を問うと、元首相の語ったものとは、まったく真相が異なるという話です。統計をよく見れば、それがわかるのです。 元首相は昨年亡くなりました。3年前の施政方針演説の話ですが、当時、多忙その他の…
データ分析読解の技術 (中公新書ラクレ, 756)作者:菅原 琢中央公論新社Amazon Kindle版もあります。データ分析読解の技術 (中公新書ラクレ)作者:菅原琢中央公論新社Amazon 「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。 コンピュータの進化にともなって、これまでと桁違いの分量…
たくさん埋め込み作業する手間を惜しんで、一部はコピペさせてもらう。 関西大学自助・共助研究班で実施した楽天インサイトモニターの2524サンプルの調査結果です。マルチ回答です。野党の中で維新の政党イメージの良さが際立っています。「経済的弱者の味方」でも維新が一番該当率が高い、というのは意外でした。立憲のバラバライメージもこんなにも高いんですね。 pic.twitter.com/GNdymgZGuh— Haruya Sakamoto (@sakamotoharuya) February 27, 2022 維新のイメージの良さは、維新支持者を除いたサンプルで見ても確認できます。非維新支持者の間でも、…
この画像はどうでもいい(じゃあ貼るな) この予測が他社とだいぶん違う、みたいな話でざわついています。自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい https://t.co/TRpYkWlcfj 選挙戦中盤の情勢を探った。現時点では、(1)自民党は公示前の276議席より減る公算が大きいものの、単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い(2)立憲民主党は比例区で勢いがなく、公示前の109議席からほぼ横ばい―— bokemontaro (@hichachu) 2021年10月25日 情勢調査は、すごく各社金かかるから、共同で数字を購入する方が主流になってる。これまでの手法でやってきた実績だけ見れば…
2021年に行われた衆議院議員選挙、立憲民主党が共産党と選挙協力を行い自民党を追い詰めるのでは? という観測もありましたが、結果は自公の勝利に終わりました。「なぜ、野党は勝てないのか?」と思った人も多かったでしょう。 本書はそんな中で、改めて「自民はなぜ強く、野党はなぜ弱いのか?」、「選挙とは何か?」ということを考えてみた本になります。 以下の目次を見ればわかりますが、選挙のデータ分析に優れた研究者が名を連ねていますし、さらに岸本聡子杉並区長へのインタビューもあり、読み応えのある内容になっています。 目次は以下の通り。 まえがき 荻上チキ 第1章 なぜ自民党は強いのか?――政治に不満をもつのに…
僕は『スケッチブック』で選挙シーズンになると投票を呼びかけるコントを作るよう心がけている。それはもちろん日本の投票率が低すぎるからだ。ただ、やはり「どうせ投票に行ったって変わらない」という意見は根強く、特に若年層が政治への関心を失う大きな一因の一つだろう。 正直に話すと、実は僕も毎回「どうせ投票したってな…」という諦念の気持ちで毎回投票所へ向かっていた。選挙権を得てから、一度たりとも僕の票が反映された気がしない。厳密にいえば比例などで役立っている票もあるだろうが、結局は与党の強さを前にして僕が応援している候補や政党の議席を増やすことができない。もう十何年も一度も投票したことがない政党に政権が運…
戦後政治の終わりの始まり 前々から鳩山政権とかぶると有識者がずっと言っていた。 実際に選挙結果を目にするとああと思う。 www3.nhk.or.jp 石破首相が構造改革路線(清和会)を否定しかつての経世会(田中角栄から竹下登の系譜)に戻そうとして国民にそっぽを向かれた。政権内の反主流派としては反政権よりの意見を言う必要がある。でも、その政権は国民に支持されていた。これに異を唱えるなら政権は取れない。 かつて構造改革路線を否定して野党に転落したのが安倍政権である。小泉政権を引き継いだが、構造改革にブレーキをかけた。それは世論を読み誤った。 詳しい話はこちら。 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか…
日曜日は『SKITBOOK』の日!という事で、総選挙も来週に近づいてまりましたので、『選挙に行かなかった男の末路』というコントを撮りました。 先週のコントは2日前に思いついて前日に撮影したと書いたと思いますが、今週はもっと酷くて昨日ネタを思いついて、今朝撮影して、午後に編集して出しました。どんどん撮影から公開までのスパンが短くなってきて、本当に負のサイクルまっしぐらです。来週こそは解消したいですね…。しかし、こんな唐突な思いつきでも嫌な顔せず出演してくれたひがしさんには感謝しかありません。 それはそうとして、みなさん選挙にいきましょうね。 選挙との対話 作者:荻上 チキ,飯田 健,菅原 琢,秦…
著者:小堺 昭三出版社:KADOKAWAサイズ:文庫ISBN-10:404149608XISBN-13:9784041496084■こちらの商品もオススメです ● 自民党を壊した男 小泉政権一五〇〇日の真実 / 読売新聞政治部 / 新潮社 [単行本] ● 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか / 菅原 琢 / 光文社 [新書] ● 自民党はなぜ潰れないのか 激動する政治の読み方 / 村上 正邦 / 幻冬舎 [新書] ● 自民党ー金権の構図 / 毎日新聞政治部 / KADOKAWA [文庫] ● 自民党と創価学会 / 佐高 信 / 集英社 [新書] ● 自民党失敗の本質 / 石破 茂, 村上 誠…