平安文学の代表作とも言える「源氏物語」が書かれる前、それに影響を与えた作品の一つと言われているものが、この「落窪物語」。 この物語は、継子いじめからの復讐譚というかなり世俗的なものだ。このブログでは既に「三郎の君」について「落窪物語part1」をupしたことがある。 今日は、この物語が子供向けに平易に書かれた「しあわせになったおひめさま」という、私がかつて読んだ児童書の中で、印象に残っている他のシーンについて、、。 いじめられた落窪の君が、閉じ込められた納屋から少将の君に救い出された後、亡くなった生母より落窪の君が譲り受けていた二条邸に、中納言家(いじめた側)が勝手に引っ越そうとした時に、中将…