●歌は、「春柳葛城山に立つ雲の立ちても居ても妹をしぞ思ふ」である。 葛城市柿本 柿本神社万葉歌碑(柿本人麻呂歌集) ●歌碑は、葛城市柿本 柿本神社にある。 ●歌をみていこう。 ◆春楊 葛山 發雲 立座 妹念 (柿本人麻呂歌集 巻十一 二四五三) ≪書き下し≫春柳(はるやなぎ)葛城山(かづらきやま)に立つ雲の立ちても居(ゐ)ても妹(いも)をしぞ思ふ (訳)春柳を鬘(かずら)くというではないが、その葛城山(かつらぎやま)に立つ雲のように、立っても坐っても、ひっきりなしにあの子のことばかり思っている。(伊藤 博 著 「万葉集 三」 角川ソフィア文庫より) (注)春柳(読み)ハルヤナギ:①[名]春、芽…