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藤原為家

(読書)
ふじわらのためいえ

日本の鎌倉時代中期の公家。歌人。藤原定家の子。
歌人として作品が「新勅撰和歌集」などの勅撰和歌集に入集されている。

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エノコログサ/狗尾草を詠んだ短歌  今,鎌倉の空き地では狗尾草がかなり優位になっています.古来から愛されてきたこの雑草が粟の祖型.知りませんでした. ゑのこ草おのがころころほに出でて秋おく露のたまやどるらん 藤原為家  コップにゑのころぐさの若き穂と露草をなげて朝の食卓 結城哀草果  涙こらへこのしづかさもまもるなるゑのころ草のをさな穂の花 福田栄一  猫じやらしの淡(うす)き黄の穂の相寄りてひかりのなかに皆顫(ふる)ひつつ 宮柊二

今日も曇り空の江の島.夕方雨は止んだのですが---- 昨日訪れた鎌倉.空き地にはヒメジョオン.そして,ヒルガオかと思ってよく見たらペチュニアも. 2カ所行き当たった空き地で,一番優勢だったのがエノコログサ.2カ所目は海岸にかなり近い場所だったので,変種のハマエノコログサかとも思いましたが--- エノコログサは,漢字で狗尾草.時として乱暴につけられてしまう雑草の名前ですが,これはとても良い名だと思います.古来愛されてきた草なのかなと思います. 「狗尾草」(子犬の尻尾の草)は漢名ですが,日本語の意味からすれば,ほとんど使われていないもう一つの漢字「狗児草」(子犬の草 日本国語大辞典)が日本語名と合…

春の海/春潮を詠んだ短歌  青空が望めるこの二日間でした.富士山がうつくしく見えた片瀬東浜には,波打ち際で遊ぶ親子,ひっそり昼食をとる老夫婦,そしてサーファーの姿が. かすみしく春の潮路を見渡せばみどりをわくる沖つしら浪 藤原兼実  朝なぎの海人のいさりぞ思ひやる春のうららに日はなりにけり 藤原為家  春の海いま遠(おち)かたの波かげにむつがたりする鰐鮫(わにざめ)おもふ 与謝野晶子  いつとなうわが肩の上にひとの手のかかれるがあり春の海見ゆ 若山牧水

昨日,今日は,江ノ島近くに引っ越して初めてといってよい青空が望める二日間でした. 片瀬東浜には,サーファーもかなり出ていて,波打ち際で遊ぶ親子も. 昨日の午後は,浜で流鏑馬も.私が出かけたのは午前中で,まだ準備中でした. 人混みから離れてご夫婦二人.これから昼食の様子.コンクリートの壁の下にはタンポポが. 江ノ島大橋を越えると見事な富士!海と富士を併せて見るならここ弁天橋脇が最高の場所の一つでしょうか. 「春の海と富士」と言いたいところですが,富士山がきれいに見えるのは冬.昨日今日は,春にしては寒い日で,冬のように空気が澄んでいたように思います. 夕方,買い物に行こうとふと空を見ると,迫る宵闇…

春雨・春の雨を詠んだ短歌2  雨は午前中に上がりましたが,曇り空が続いた1日.雨あがりの砂浜にセキレイ,川にはサギ.海には江ノ島をバックにサーファーが.佐保姫のたつや霞のうすごろもしくしくぬらす春雨ぞふる 藤原為家  くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨の降る 正岡子規  よべ一夜天つ春雨ゆたかに降り今朝ふかく濡れし土のいろかも 木下利玄  忍びやかにけもののよぎる束の間の移り気よ春の雨温かくふる 中城ふみ子

昨日はほぼ一日中降っていた春の雨, 今日昼前には上がりましたが,どんよりとした曇り空が続いた1日でした.夕刻,昨日同様,片瀬東浜へ. 腰越漁港近くから,江ノ島大橋まで歩いてみました. 腰越寄りからみた江ノ島. 腰越漁港 雨あがりの砂浜をセキレイ(セグロセキレイ?)が,足早に歩いていました.時々止まるのは餌のため? 腰越漁港脇を流れる神戸川(ごうとがわ)には,サギ(コサギ?)が.こちらも餌を求めているのでしょうか? そして,砂浜に横たわっていたのはウミウの死がい.何が原因で死に至ったのでしょうか? 昨日は,雨と,そして時間も遅かったため,人一人みえなかった東浜海岸でしたが,今日はサーフィンに興じ…

冬空を詠んだ短歌1 大船フラワーセンターへ.冬の青空の下,木々や花々とゆったりした時を過ごしてきました.  荒れ暮らす冬の空かなかき曇りみぞれ横ぎる風きほいつつ 式子内親王  眸(め)にしみる暮れしばかりの冬空のあゐいろにして月繊(ほそ)くあり 金子薫園  冬の空澄みて深きに槻(つき)の枝いよいよ繁くいよいよ細し 窪田空穂  冬空のたかきをあふぐ眼に触(さや)りけやきの枝はこまかなるかな 半田良平  北空に夕雲とぢてうつせみの吾にせまりこむ雪か雨かも 斎藤茂吉

大船フラワーセンターへ. 青空が広がり,寒さも忘れ,ゆったりした時を過ごしてきました. 正面の花壇の花たち. ジュラシックツリーは,植物園でしかお目にかかれませんね. 冬のバラ園.剪定と施肥の季節. 植物園の片隅に,外国から送られてきた木々を育てている一角があります フウは,葉を落とし,実が目立っていました. 多くの種類が揃えられて梅園.半数以上の樹が開花していました. 冬空を詠んだ短歌1 (古今短歌歳時記より) 荒れ暮らす冬の空かなかき曇りみぞれ横ぎる風きほいつつ 式子内親王 式子内親王集 さゆる夜のよかはの水の薄氷とけずなり行く冬の空かな 藤原為家 未木集 冬の日のほどなき空にいく度かけふ…