◆時々朝日新聞で藤生京子の署名記事を読んでいますが、信頼できる方だなと思ってきました。3年ほど前の社会学者・見田宗介の追悼記事は、見田の本質を捉えた、すばらしい文章でした。なぜか、小さな扱いでしたが。 ◆今日の「大佛次郎賞」の紹介記事も、個人的な思いは抑えた(「客観性を持った紹介」を意識した)*、すぐれた文章になっていたと思います。「このような記者がいれば、朝日新聞は大丈夫かな」などと思ってしまいました。 ◆5人の選考委員の方々の評では、辻原登の文章が出色でした。なお、最近の斎藤美奈子の文章からは生き生きとした「美奈子節」が消えかかっているような気がしていますが、今回の評も大家然とした型通りの…