ドラマW『蛇のひと』
部長が自殺した日、課長が失踪した…。
課長が何か真相を知っているのかもしれないと、会社の命令で部下であった主人公は、彼を探し始める。しかし、過去が明らかになっていくにつれ、よく知っていたはずの課長の人物像が分からなくなり「一人の人間」という迷宮に迷い込んでいくのだ…。
第2回WOWOWシナリオ大賞を受賞した本作品は、謎解きや加速度の増すエピソードの重ね方、セリフの巧さなどが評価され、満場一致という選考委員の圧倒的な支持を得て大賞を受賞しました。その完全オリジナル脚本に、超豪華キャスト・スタッフが集結!
主役のOL・陽子を演じるのは、そのナチュラルな演技と存在感で映画・ドラマ・舞台と幅広い活躍を見せる女優・永作博美。謎の多い上司・今西を演じるのは、爽やかな役どころからサイコな役まで変幻自在な演技を見せる西島秀俊。監督は映画『Laundry』『重力ピエロ』ドラマ「TOYD」「恋愛小説」(WOWOW)などで重厚なテーマをみずみずしく美しい映像表現で描き、心の深い部分へ訴えかける感動を紡ぎだす森淳一。
限りなく美しく、限りなく悲しい人間という生き物を、傑出した映像美で描き出します。誰もが持ちうる人間の恐るべき不可解さに触れたとき、そして魂の深遠をのぞかせる結末を知ったとき、観る人の心を激しく揺さぶるに違いありません。
三辺陽子(永作博美)が朝出社すると、会社は大変な騒ぎになっていた。部長の伊東が自殺したというのだ。しかも課長の今西(西島秀俊)まで行方不明になっている。陽子は取りあえず葬式の手伝いに行くが、部長の妻、牧子は何故か今西の話ばかりをする。
葬式の後、陽子は副社長に呼び出され、今西が横領で逃げている疑いがあると聞く。しかもその証拠を伊東部長が握っていたという。今西が伊東を殺したのでは。あんないい人がそんなはずはないと思いつつ、陽子は会社の命令を受けて、今西を探しに行く。
今西の友人を訪ねて行く陽子。今西に振られて今西の友人と結婚しDVにあって離婚した女性。今西の言葉に従いマンションを購入し、ローンで疲れ果てている夫婦。今西の仲裁で愛人と妻と3人で住むことになった友人。皆どこかしら不幸になっている。今西を知る人物を訪ねて話を聞くにつれ、陽子は今西がいったいどんな人間なのかよく分からなくなっていく。
更に今西の恐ろしくて悲しい衝撃の過去を知ったとき、陽子はあることに気付き、愕然とする…。そして、陽子はまさかと思う場所で、漸く今西を見つけ出すのだが…。
永作博美
西島秀俊
板尾創路
劇団ひとり
田中圭
ふせえり
勝村政信
佐津川愛美
北村有起哉
奥貫薫
河原崎建三
石野真子
國村隼
脚本 三好晶子
監督 森淳一
2010年3月7日(日)午後10:15〜
2010年3月14日(日)午前10:15〜