映画「蛇の道」(英題:The Serpent's Path、2024)はフランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作による黒沢清監督が自身の1998年作をセルフリメイクしたクライム・サスペンス。リベンジ・サスペンスともいうべき復讐というテーマを通じて復讐の連鎖や人間の内面の闇と暴力の無意味さを描き出す。相変わらず不気味で不穏な空気感が漂う。 タイトルの蛇の道とは、くねくねと曲がりくねり真っすぐには進まない「復讐の旅」のこと。次々と殺人が起こるが「真実へたどり着くための犠牲」といった必要悪のように描かれている。主演は柴咲コウ。出演陣では西島秀俊が数分出ている意味が分からなかった。映画自体、セルフ…