この春、進学や就職、転勤などに伴い故郷を離れ人たちに『北斗星(250413)』は思う▼「恋人よ/ぼくは旅立つ」で始まる「木綿のハンカチーフ」▼離れ離れになる若い男女の心模様が歌われる▼作詞は東京生まれの松本隆さん。九州出身のディレクターに「君は都会生まれだから都会でしか売れない。もっと田舎者の気持ちをくんでほしい」などと言われて作ったと▼この春、都会に出た人は少なくないはず。駅や空港では、冒頭の曲を思わせるような切ない男女の別れの場面もあったと想像する▼より広い世界で自身の能力を発揮してみたいとの思いから、地方を出て行く人もいるだろう▼だが離れてみて初めて古里の良さに気付くということもある。そ…