青い空を背景にした赤い電波塔をついカメラに収める。広い道路の向こうに大きくそびえ立ち、思わず”おぉー”と声を漏らす。 目的は”歩く”ことである。そのため、行きの降りる駅と、帰りの乗る駅は異なる。ルートは夫任せである。今月、毎週都会へ出ている。今日の歩数は、一万九千歩もあった。 途中、昼食を取るためにふらっとお店に入るも、思ったほどお腹は空いていない。都会へ出て来ていても、物欲も湧かない。行って帰るだけである。 さすがにこれだけ歩くと、体は疲れている。夕飯まで少し寝るも、寝足りない。 普段はついつい、夜更かしをしてしまう。日中、疲れるほど動くということがないから、起きていられる。早く寝ることを意…