三原市の衰退とオギロパンの廃業が重なって見えることを、私個人の思い出と共に語ろうとして、記憶を確認するために年代やパン会社のHP等を調べていたら、面白くておもしろくて止まらなくなってきました。衰退や廃業が面白いのではありません。そこは、間違えないでください。 昭和41,2年の三原駅前でのタカキベーカリーの宣伝は、9歳の私に「三原で愛されている老舗のオギロパンに殴り込みをかけてきた新参者のタカキベーカリー」という強烈な印象を与えました。そのせいか、私はパン屋というと常にオギロとタカキという二項対立で考えてしまいます。老舗の伝統にしがみつくのか、新しいものを追い求めるのか。しかし、パンそのものは日…