tougoku-kenki.hatenablog.com 前回は江戸期軍学文献における犬槍という観念や投げ槍批判と読める箇所について紹介しました。今回は戦国生まれの三河武士たちが残した文献から、投げ槍に対する認識を見て行きましょう。これからの内容は戦国武士は投げ槍を不作法として行わなかったという先入観を極力捨てて、ニュートラルな視点から読まれることをお勧めします。何しろ前回確認したように、江戸期の甲州流軍学でさえテキストによっては槍の投げ突きという行為そのものは問題視していない見解が見えるくらいです(そのケースで問題となるのは投げ突きを勇猛な槍の手柄として誇る場合)。折角戦国生まれで合戦でも活…