宝永7年2月13日。卯3刻(午前5時半頃)、文左衛門はかちん(褐、濃い紺色))麻袴黒綿入1つ、黒羽織で家を出る。上村猶右で弟子全員が待ち合わせる。吸物・酒が出る。辰(午前7時)前、御下屋敷中玄関から入り、玄関で待つ。4つ(午前10時)前、庭に出るようにとのことで平地門から入る。召仕は外に残し置き、中玄関の前の腰懸がある。八田・福沢なども中に入る。御前の前方に仕場(槍を見せる場)があり、いずれもそこへ行き、見物する。小納戸衆もそこにいる。巳刻(午前9時)過ぎ、源太左衛門の弟子が槍を披露する。前方には文左衛門の槍及び福沢の槍を残らずまとめて中間が運び、置いてある。新六が前方に持参するよう申されたの…