被災した木で作られた「津波バイオリン」を手に話す式町さん=小田原市で 脳性まひと闘いながら活動を続ける小田原市在住のバイオリニスト式町水晶(みずき)さん(24)が四日、市立城山中学校で講演し、障害やいじめを乗り越えた体験を語った。東日本大震災で被災した木で作られた「津波バイオリン」の演奏も披露。「僕はできなかったけれど、友だちと笑い合える時間、友人と一緒に夢を語り合える絆がすごく大事」と訴えた。(西岡聖雄) 講演は三密回避のため三回に分けて実施。小学六年の時のいじめや自分の殻に閉じこもった中学時代の心境を明かした。「障害はとてもすてきな一つの個性なのに『弱者』と言われて悔しく、自分から友人を遠…