ーーーー講義録始めーーーー 行政を市民が統制するためには、市民自身が行政職員となることも考えられます。行政職員の選抜には、能力実証主義、成績主義、メリットシステム、資格任用制といった基準が用いられることが多いです。しかし、公選や政治任用ではないため、行政職員に民意が反映されるかどうかには疑問が残ります。そのため、市民自身が行政職員となり、自ら行政を統制することが重要です。 つまり、行政職員の就任機会は市民に広く開放される必要があります。例えば、公務就任の機会を日本国籍保有者に限定するのか、外国籍の者にも開放するのかは重要な論点です。また、仮に開放するとしても、どのような職種や職層にまで適用する…