日本各地で商店街の多くがいま、危機に陥っています。「シャッター通り」になっているところも例外ではありません。衰退を促した最大の理由は、大型のショッピングセンターとの競争激化にあると考えられています。見方を変えれば、商店街とは「道路に沿って平面的に展開する商店の集合体」。それに対して、大型ショッピングセンターの方は「一つの大型ビル内に立体的にも展開する『商店』の集合体」と言うことができます。したがって、もし両者を構成する「商店」の質が同じであれば、多数の客は、より便利なショッピングセンターに流れていきます。しかし、商店街を構成するひとつひとつの商店主の力量がよりパワフルなもの、そのサービスがより…