「お仕事いろいろ(3)」の第八弾は、行成薫『稲荷町グルメロード』(ハルキ文庫、2021年)。東京から少し離れた田舎町「あおば市」。同市の「サンロードあおば・稲荷町商店街」が醸し出す雰囲気はもはや一昔前のもの。「ゾンビロード」と称されるほどにさびれた商店街と化しています。あおば市が音頭をとったプロジェクトである同商店街再生を主導することになったアドバイザーの瀧山クリスと、彼のアシスタントとなった大学生の御名掛幸菜の行動・活躍が描かれています。「グルメ」を軸に商店街を活性化しようというプランの策定から始まり、具体的なアクション、プランに消極的な商店街の住民たちとの対峙など、興味深い叙述が満載です。…