「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 155.てのひらにつつむ胡桃の薄緑この惑星に子よ生れてくるしめ (西王燦) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com 「子よ生れてくるしめ」の一言に、「いのちをつなぐ」ということを考えました。 親が子を守れるのは基礎的な衣食住と安心と愛情だけで、その先はもう自分でくるしんで会得するしかない。「生れてくるしめ」はもしかしたら自分と自分の子、という目線で考えると残酷に思われるかもしれませんが、自分の親と自分、と考えるとやむを得ないと思うのではないだろうか。人間関係、社会生活や実存の苦…