歴史上の人物にはあんこ好きが多い。 例えば豊臣秀吉。うぐいす餅の命名者としても知られ、餅菓子、紅練り羊羹などエピソードに事欠かない。 徳川家康も饅頭好きだったようで、「塩瀬」の七代目が長篠の合戦の前にに「本饅頭」を献上したというエピソードも伝わっている。 明治以降でも夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など串団子やユニークな饅頭茶漬け、煉り羊羹など、あんこ愛のエピソードを挙げたらきりがないほど。 で、今回はーー。大磯に居を構えた吉田茂や島崎藤村など戦後活躍した「VIP」が愛した二品を取り上げたい。 「エライお方」の舌がどんなもんだったのか、試してみたくなって神奈川・大磯町へ。 明治24年(1892年)…