山田航 「現代歌人ファイル」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 角宮悦子 bokutachi.hatenadiary.jp 氷原をかがやかせつつ夕空は千の林檎を洗ひはじめる 膝つきてひそかに思慕をわが告げし凍土の麦よいかに育たむ 北海道、網走の出身で、1936年生まれの歌人だそうです。これらの歌は北海道の原風景、という感じも(私のような門外漢には)します。「氷原」という言葉からは真冬の厳しい寒さがイメージされますが、そこで「かがやかせ」「夕空」「林檎」「洗う」という言葉で、きらきらした、ダイヤモンドダストのようなイメージに変わります。「凍土の麦」も、米が取れな…