困難な課題でも、発想力があれば乗り切れる。意志とは、できる、どうにかなるという楽観主義を前提として貫けるものなのだ。感性と責任感と集中力で自ずと「解決する力」が湧き出てくる。 霞ヶ関の官僚機構の宿痾を分析した『日本国の研究』を読んだ小泉首相から道路公団改革を依頼され、そのプロセスは『道路の権力』『道路の決着』に記した。石原知事は『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』を読み、副知事をやれと言われ、『東京の副知事になってみたら』で改革の手始めを、『言葉の力』『地下鉄は誰のものか』『決断する力』でさらに説明責任を果たしているところだ。(猪瀬直樹『解決する力』PHPビジネス新書、2012)…