記憶の中の誘拐 赤い博物館 (文春文庫 お 68-3)作者:大山 誠一郎文藝春秋Amazon さすが大山誠一郎と思わせてくれる作品集。 一生付いていくつもりではあるが、それにしてもこのアベレージは驚異的。 いったいどんな発想の泉を持っているのか。 本作だって、意外に着想の核はシンプルだったりもするんだけど、 その企みを見抜ける読者はおそらく非常に少数だろうと思うものばかり。 犯人はきっとこの人とか思えても、その構図を正しく読み取るのは相当に困難だと思う。 ただその中では「時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります 2」同様、 冒頭の「夕暮れの屋上で」はわかりやすすぎたかな。 ベストはやはり表題作「…