【陳列館2階】のみの展示、且つ期間も10月20日(金)~26日(木)の僅か一週間と極短。 「大学院 保存修復日本画研究室」の主催も並んでいるのは修復品ではなく個々の創作。 二十六点ほどの中には院生のみならず教授や講師等のものも。 浮世絵に描かれている人物の、今からすれば独特な形状の見える手指だけをアップにした『松浦沙弥』の〔かわらぬもの〕を面白く観る。 数多の鬼が現代風の環境で戯れる『谷津有紀』の〔たわむれる〕も楽しい。 何れも、昔の作品の意匠をどこかしらに取り込んでいるようにも感じられ、その着眼点に唸ってしまう。