小さい頃、ちょっとだけアトピーがあった。ひじの内側と首の後ろに湿疹があり、痒かった。症状で言えば軽度のものだったと思うが、それなりに嫌だった。まず、痒いというその症状自体が嫌だった。みんなにはないものが自分にはある。人と違うことが嫌だった。人に見られるのも嫌だった。幸いなことに、からかわれたりすることはなかったが、憐れみの目で見られているようで、かえってみじめな気持ちになった。実際に「かわいそう」と言われるたびに、ますます気持ちは沈んだ。心から同情してくれているのだとわかっていても、気持ちをうまく処理することはできなかった。アトピーがあるだけで、そこから派生するあれこれのすべてが嫌だった。健康…