負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫) 作者:雨森たきび 小学館 Amazon 『負けヒロインが多すぎる!』のアニメの話(原作は未読)。 「負けヒロイン」という言葉はあまり好きではなかった。傷心のヒロインを形容するには軽薄な響きであるし、安直なカテゴライズを行うこと自体もどこか不敬に感じられるからである。もちろん、敬意や親しみを込めてこの呼称が用いられる場面があることは理解しているつもりだが、この言葉を面白おかしく使う連中には人の心が無いのだろうかと思ったりもしていた(言い過ぎ)。 本作のタイトルにはこの「負けヒロイン」という言葉が大々的に使われており、上述の理由からも第一印象はあまり良くな…