平成17年に取材したときは大日講の婦人たち数名がお供えをしていた橿原市一町(かずちょう)の牛滝祭。この日に集まったのは村の婦人たち。その年以降には5人であった大日講も、一人減り4人。少なくなった講中も高齢化になった。決断したのは大日講の解散だ。そのような状況に村の有志を募った3年前、こうして集まった婦人たちが継承していると話す。雨天であっても集まって天満山長法寺境内を清掃している婦人たちは、観音堂、地蔵堂、水神さんも奇麗にする。当地には浄國寺もあるが、もともとここではなく他所にあったお寺を移設したという。時代は明治の頃の廃仏毀釈。住職がいない旧長法寺に浄國寺を寄せたという。一町の婦人たちが管理…