日本の歴史の中で、明らかに異なる様相を見せた戦国時代。家格や世襲など「分限」を重んじる時代から、下剋上による能力主義の時代に移り、個人が際立つ活躍を見せます。そんな時代を映す歴史小説は近年かなり増加し、そして同じ人物でも様々な光の当て方によって違う人物像を造形しています。 今回取り上げた作品の中で特に感銘を受けたのは、「叛鬼」と「覇道の槍」。関東と京洛で、応仁の乱以降「私のアタマ」で空白だった時代を埋めてくれました。 nmukkun.hatenablog.com nmukkun.hatenablog.com 今回も私の「嗜好」から選びましたが、同じ武将でも違う作品も多くあり、また間に合わなかっ…