ネット記事で「あの時はありがとう」というのを読んだ。 いくつか読んだ。 そこでふと、自分にとっての、そんな思い出を、ひとつ書きたくなった。 ただ、あちらに投稿するより自分のブログでいい、と思った。 今から、ウン10年前の話である。 私がまだ二十歳になるかならないかの頃、同じ大学の友人に誘われて、ドライブに出かけた時のこと。 真冬の寒さ厳しい、雪がちらつく日だった。 友人は、「もっと西部の方に行ってみたい」と言う。 私は、「今日は近場にしとこうよ」危ないからやめよう、と何回も言った。 同じ県内でも、市中心部と西方の郡部では、天候がまるで違う時がよくあった。当日もニュースの天気予報では「西部は積雪…