シリーズ(10)(11)(12)では国際グローバルスタンダードであった金本位制が崩壊し、グローバル経済が維持できなくなりブロック経済化していった状況を説明した。当時の常識であった金本位制を維持するの政策によって各国はデフレと金利上昇に見舞われ、経済が悪化し社会不安が広がった。これが当時の大恐慌の概要である。そのような状況のなかで満州事変が起き、連動して第一次上海事件が起きる。当時の上海は極東最大の金融センターであり、英仏の租界地があったのだが、日本が軍事行動を起こしたことで欧米諸国は日本に対して厳しい態度を取った。日貨排斥運動は中国だけでなく世界各地に広がっていった。 kyoyamayuko.…