生来、人に好かれた経験は乏しい。 特に思春期以降はね。 最初は仲良くても次第に疎遠になることも多かったよ。 中には初対面にも拘わらずに露骨に敵意を感じさせる奴も居たよ。 何かが癇に触るんやろうけど原因不明。 こんな時、因縁と言う言葉を想起するよ。 前世を信じる理由の一つになっているね。 ・・・・ 人間に向いてないのだろうとは思っている。 人と長く一緒に居るが苦痛やしね。 だから孤独の引き籠もりの人生なんやね。 ・・・・ 人望の無い人間やけど稀に厚意を見せる人も居たんよね。 初対面でね。 これも理由は詳らかで無いけど。 ・・・・ ・・・・ この人、倉庫番の責任者。 面接の時も妙に親身やったんよね…