今回は最近読了した本である辻村深月さんの『傲慢と善良』をご紹介しようと思います。 人の傲慢(上から目線)さと善良(世間知らず、鈍感)さを繊細に描いた作品となっていました。 お話は婚期を逃した架(かける)と同じく婚期を逃した真実(まなみ)の結婚に向けてのお話になります。 架は東京で小さな会社の社長で、いわゆるザ陽キャで気がきくしおしゃれでモテる男。 それに対し真実は群馬の実家に住んでいて、親に言われたことを守る純粋な箱入り娘的な感じですね。 この2人は婚約するのですが、色々な出来事があり、真実が突然失踪してしまうのです。 彼女の実家や親戚などなど、誰にも連絡せずにです。 なぜ彼女は失踪してしまっ…