私:作蔵君、もうそろそろグロージングに入ろう。「古九谷」のメインプレーヤーは利政と利常と利治。そして鷹峰と東インド会社だったよね。 N:東インド会社と利政人脈の「鷹峰」は意外な切り口でした。 私:開窯で説明した通り、「古九谷」は利政(鷹峰)が1期、東インド会社が2期、利常が3期、そして利治が4期となる。 N:東インド会社と「古九谷」の関係をもう少し詳しく教えてください。 私:東インド会社の通商戦略(伊万里・九谷コピー基地戦略)を話そう。東インド会社は景徳鎮のコピー基地として伊万里と九谷を選んだ。景徳鎮でつくれないときは伊万里でつくらせ、伊万里でつくれなくなったら九谷でつくらす。 N:東インド会…