1989年にいわゆる「常温核融合事件」が起きた。室温で、水素原子の核融合反応が起きることを観測したという、それまでの常識を覆すような発表が行われたのである。それを受けて、世界中の物理学や化学の研究者たちは、理論的可能性を検証するとともに再現実験に挑んだ。ほぼ否定的結果に終わったといえるが、これが科学者のとるべき行動というものである。 それに反して、医師たちは、「量子医学」や「磁気治療」に対して、ただバカにすることしかしない。そもそも、医師たちの科学知識は、化学や生物学、工学など諸科学からの借り物の知識と、解剖学や病理学など、先哲としての医師たちからの受け売りの知識ばかりである。それらの知識、つ…