前回は「ローレンツ運動方程式」を提示するところまで話を進めました。電場E、磁場Bの電磁場中の質量m電荷eの荷電粒子に作用する運動方程式は、 でした。右辺がローレンツ力です。電場(E)、磁場(B)を統括するマクスウェル方程式は以下のようになります。 ここで、e0,μ0は真空中の誘電率、透磁率で光速cとは、c=1/sqrt(e0・μ0)という関係にあります。ローレンツ力もマクスウェル方程式も物理の基本法則ですが方程式に光速cを含んでいます。ニュートンの慣性の法則では、光速と同じ方向に±vで進む慣性系から見れば速度の合成則により光速はc∓vと測定されることになります。これは大問題だということで光速を…