今週のお題「思い出の先生」 目が覚めると、見えたのは天井だった。 さっきまでは体育館で部活。バスケをしていた。体育館のコート、天井は今見えているソレとは違うはずだ。 すぐに意識は自分の状態の把握にいった。横になっている。寝そべっている。仰向けになっている。顔は上を向いている。冷たいタオルが額にのせられていた。ソファか。横にさせられていた。起き上がれるので起き上がり、両足をソファから下ろし、前を向いた。そこには女子バスケットボール部の顧問がいた。 「気づいたか?大丈夫か?」 と声を掛けられた気がする。もうだいぶ昔のことだから会話の細部まではおぼえていない。多分、そんな言葉を掛けられた気がする。 …