好きなことをして、それでメシが食える・・のが理想の人生なら、この著者はかなりいいセン行ってます。人生の裏側に「辛酸なめ男」の場面があったとしても、まあ、それは知らないことにして、とりあえずはうらやましいオッチャンであります。自称、画家、イラストレーター、作家、酒場詩人。趣味は登山と俳句づくり。この本は酒飲みの作家の顔で下町の居酒屋をルポしたもの。どこか民放の酒場めぐり番組で訪ねた店を紹介しています。 もっとも、この本を読んで、紹介されてる酒場へ行こうと思う人は少ないはず。どの店の何が旨い式のグルメ本ではなく、描かれてるのは店主や客など人間だからです。これが酒場めぐりならではの面白いところで、ス…