先週、日本にセキュリティ・クリアランス(SC)制度を導入する「重要経済情報保護及び活用に関する法律案」が衆議院を通過し、参議院に送られた。この制度に関しては、私も2年ほど研究してきて、 ・機密情報を、例えば重要インフラのサイバー防御に使うために有用 ・そのために、民間人まで含めた適性評価は必要だが、それで十分か と意見を述べてきた(*1)。公務員は「特定秘密保護法」で適性評価の対象となり、罰則もあるのだが、同様のもしくはより機密性の高い情報に触れる可能性のある、政務三役やその秘書が適性評価の対象でないのは問題だと思った。 衆議院での論戦では、唯一国民民主党がこの点を取り上げた(*2)が、政務三…