「馬から落馬」のように、同じ意味の言葉を冗長に重ねた表現。
本日部署内で、どうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「・・・は、名残が残っていますね」というやりとりです。気になったので早速調べてみると、学研全訳古語辞典では 名残 ①余韻。影響。なごり。▽物事が終わってもあとに残っている気分・気配・影響。 ②心残り。なごり。▽人と別れたあとに残っている別れを惜しむ思い。 ③（心残りな）最後の別れ。 ④遺児。忘れ形見。遺産。 ⑤（連歌（れんが）・俳諧（はいかい）で、連句を書き記す）懐紙の最後の一枚。「名残の折」ともいい、表と裏を用い、それぞれを「名残の表」「名残の裏」という。 精選版日本国語大辞典では 残り ①余韻。影響。なごり。▽物事が…
本日部署内で、どうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「○○は”外へ外勤”に行っておりまして・・・」 という電話でのやりとりです。気になったので早速調べてみると、精選版日本国語大辞典では 外 特定の仕切られた範囲から出た広い部分。⇔うち。 ㋐一定の区域の外方、外部。「部屋の外へ出る」「外から見た日本」 ㋑家・屋敷などの建物の外部の空間。屋外。戸外。「外で遊ぶ」「外は寒い」 外勤 会社などで、勤めのつごうによって社外で仕事をすること。また、その人。主として外交や勧誘、集金などの仕事をいう。 とありますので、これはまごうことなき重言ですね。 みなさんは最近外で仕事をされています…
「サハラ砂漠」は「砂漠砂漠」！？言葉の重なりに隠れたおもしろ雑学 アフリカ北部に広がる世界最大級の砂漠、サハラ砂漠。その名を聞いて、広大な砂の世界を思い浮かべる人も多いでしょう。 ところがこの「サハラ砂漠」、よくよく意味を調べてみると、実は「砂漠砂漠」という、ちょっと変わった言葉になっているんです！ 「サハラ」はアラビア語で「砂漠」 「サハラ（Sahara）」は、アラビア語の「صحراء（ṣaḥrāʼ）」に由来し、意味はそのまま砂漠。 つまり「サハラ砂漠」とは、「砂漠（という名前の）砂漠」という意味になります。こうした言葉の重複は、専門的には重言（じゅうごん）と呼ばれます。 他にもある！世界の…
本日部署内で、どうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「この取り組みを行うことで”スキルアップの向上”が見込まれる」 という課長の説明です。気になったので早速調べてみると、精選版日本国語大辞典では スキルアップ 技術力をつけ、腕前を上げること 向上 上に向かって進むこと。良い方へ向かうこと。進歩すること。 とありまして、調べた結果やや重言という感じですね。 みなさまは新年度から、スキルの向上に取り組まれていることはありますでしょうか？ ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ
本日会社内で、どうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「それは”また再度”連絡するかたちで・・・」 というやりとりです。気になったので早速調べてみると、精選版日本国語大辞典では また ① 同じ行為、状態がもう一度出現するさまを表わす語。再び。もう一度。[初出の実例]「本毎(もとごと)に 花は咲けども 何とかも 愛(うつく)し妹が 磨陁(マタ)咲き出来ぬ」(出典：日本書紀（720）大化五年三月・歌謡)② 一つの状態が他の状態と類似、あるいは一致すると認める気持を表わす語。同様に。同じく。[初出の実例]「たてばたつゐればまたゐるふく風と波とは思ふどちにやあるらん」(出典：土左日…
今日参加した研修で、どうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「この件は”教授の先生”に依頼して」 というやりとりです。気になったので早速調べてみると、精選版日本国語大辞典では 教授 学問や技芸などを継続的、組織的に教え授けること。また、その人。 デジタル大辞泉では 先生 学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。 となっておりました。これは所謂重言にあたりそうですね。教授の先生はあまり聞かないかもしれませんが、”講師の先生”はたまに耳にすることもありますので調べてみると、精選版日本国語大辞典では 講師 塾や学校などで講義する人。…
本日会社内でどうしても個人的に気になってしまう表現がありました。それは 「やはり”事前予防”が大事だ、ということですね」 というやりとりです。気になったので早速調べてみると、精選版日本国語大辞典では 「予防」 ① 災害、事故、事件が起こらないよう、事前に対策を講じること。 ② 感染または疾患に対して防御すること。運動の奨励、上下水道の完備、衛生思想の普及といった消極的予防と、予防接種、病人の隔離のような積極的予防がある。 「事前」 物事の起こる前。実行、実施される前。 となっておりました。ということで「事前の予防」は、所謂重言にあたりそうですね。なんとなく言ってしまいそうな表現ですが、よく考え…
本日会社内でどうしても気になってしまう表現がありました。それは 「これが”一番ベスト”だと思います」 というやりとりです。この職員は相談援助の業務をしており、その中で支援に関する話し合いをしていた時に出た言葉でした。私としては重言にあたると思ったため調べてみました。精選版日本国語大辞典によると いちばん【一番】順序の最初。最上位。第一。(イ) 最初。まっ先。先頭。(ロ) 最もすぐれていること。最も大切なこと。程度が最も大であること。 ベスト ( [英語] best ) 最もすぐれたもの。一番よいもの。最良。最上。最善。 とありましたので、これは文句なしの重言になりそうですね。しかしこの表現が悪…
本日会社内でどうしても気になってしまう表現がありました。それは 「あとは”最後のシメ”だけだね」 というやりとりです。この職員は研修の計画を立てる役割をもっておりました。試行錯誤していよいよ最後の部分に差し掛かったぞ、ということを表現したかったのだと思います。私としてはシメは「締めくくり」の意味だと思ったため、もしかすると重言にあたるのではないかと思いました。調べてみたところ、精選版 日本国語大辞典によると 「締め」の意味・読み・例文・類語しめ【締・〆】〘 名詞 〙 ( 動詞「しめる（締）」の連用形の名詞化 )[ 1 ] 〘 名詞 〙① 締めること。堅く固定したり結んだりすること。[初出の実例…
本日会社内でどうしても気になってしまう表現がありました。それは 「”最初の発端”はなんだったんでしょうね」 というやりとりです。発端は「始まり」のことを指すと思ったので、重言にあたるかなと思い調べてみました。精選版日本国語大辞典によると ( ━する ) 物事が始まること。また、物事や書物の初め。始まり。いとぐち。 とありましたので、重言っぽいです。日本語は難しいですね。 ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキング参加中Think<書くことは考えること>
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