★★★☆☆ あらすじ 中国激動の時代を生きる上海の人々の様子が、三人の男性を通して描かれる。 感想 中国・上海の現在(90年代頃?)と過去(60~70年代)が交互に描かれていく。三人の男がメインとなっているが、全体を貫く物語があるわけではなく、彼らの周辺で起きた数々のエピソードが次々と語られていく形式の物語となっている。まるで皆でテーブルを囲んだ時の会話のように、話題があちこちに移りながら進んでいく。タイトルの「繁花」の通り、話に花が咲いているかのような展開だ。 共産主義体制が確立し、文化大革命が始まりと激動していく上海で、人々がどのように生きてきたかが記されている。それらは政治的でも批判的で…