中国で発達した文学、または中国語で書かれた文学のこと。
それらの作品や作家を研究する学問のこと。「文学」という語の最も古い用例は『論語』先進篇にあり、孔子が弟子を才能別に4つのタイプに分けた孔門四科(徳行・言語・政事・文学)の一つとしてあげられている。前9世紀ごろの詩を含む「詩経」を最古の作品とし、詩文にすぐれた作品が多いが、元・明代以降は小説や戯曲も発達した。
1921年から1922年に発表された魯迅の中編小説です。 本作の主人公は「中国国民」になります。良くも悪くも的確な描写でした。 https://mangadedokuha.jp/lineup/029-aq-memoir/ あらすじ キャラクター配置 全体構成 「精神的勝利法」の病理 魯迅から見た国民の問題 あらすじ 全部で九章あります。 第一章 作者が、阿Queiという人物は分からない事が多すぎると言います。便宜上、阿Queiを阿Q、題名を阿Q正伝にしたことを言います。 第二章 阿Qは大した人間でなく、自惚れが強い性格でした。変なハゲ方をしていたので、ハゲに関する言葉(光る、ロウソク、明るい)…
正しさとは、いったい何でしょう。数学の公式や物理法則のように、明確に定義できるものなら良いですが、対象が人間社会となると、そうはいきません。人の行動には善悪が混ざり、立場や環境によって、正しさはいくらでも姿を変えますから。 あらすじ 構成 弟が狂人でない場合のあらすじ 人食いの正体 中国とアメリカ あらすじ 友人の弟が精神を病みました。被害妄想の症状がありましたが、今は回復して、とある場所で官職につくのを待っていると、友人は言いました。 作者である私は医学の研究をしており、弟が記した二冊の日記を友人から渡されます。 村人たちのプライバシーに配慮して、一部書き換えて、読者に公開しました。 日記に…
1921年に発表された作品です。時期としては、第一次世界大戦後になります。 当時の中国社会の問題を取り上げています。 あらすじ 構成 ヤンおばさん 階級問題? 「故郷」の問題 かすかな希望 あらすじ 主人公である「私」が故郷に帰ってきました。母や甥と一緒に新天地に引っ越す予定です。 友人の閏土(ルントウ)、豆腐屋の看板娘のヤンおばさんと出会い、貧しさに苦しむ姿を見ます。 引っ越しの日、「私」は閏土の息子・水生(シュイション)と自分の甥・宏児(ホンアル)が無邪気に遊ぶ姿を見て、未来への可能性を感じます。 (あらすじ終わり) 構成 本作は、反復構成です。 1.故郷への帰還↔故郷からの出発。 2.子…
8月25日にフェイスブックに投下された以下の投稿を発端として、ちょっとした大騒ぎになっています。 www.facebook.com これを尖端出版が下りたから賞が続けられない、と読んだ華人が多くいらっしゃったようで、 (中文訳でもやたらと先端出版を強調してますしね) 尖端出版が以下のような声明を出しました。pic.twitter.com/lnPZBqfZvH— たちはら とうや (@ttouya) 2025年8月25日 すごくざっくりまとめると、賞の存続に関わるようなところに関わってないぞ!うちは!というもの。ただ、これを見ただけだと中国語が読めても何が起きているのかさっぱりわからないと思いま…
日本・朝鮮文学の紹介 中国人から見て朝鮮人は野蛮人、日本人は禽獣なので、近代以前に日朝の作品を読んだ中国人は皆無に近かっただろう。錢稻孫(1887〜1966)による『源氏物語』の中国語訳が出たのは1950年代で、アーサー・ウェイリー(1889〜1966)による英語訳(1925〜33)よりだいぶ遅い。韓国語訳に至っては、1999年に出た3巻本の抄訳が最初らしい(聯合ニュース 2007-01-15)。 『春香伝』は半井桃水(1861〜1926)が1882年に日本語訳を大阪毎日新聞紙上に連載し、ホレイス・ニュートン・アレン(1858〜1932)が1889年に英訳している。1936年にはロシア・バレエ…
小説の発展 宋代の歴史講談は、鎌倉時代に琵琶法師が『平家物語』のような軍記物語を語ったのと似た演芸と言えよう。『平家物語』の場合、琵琶法師の語りを記録した語り本以外に、読み物として増補された読み本が14世紀には流布していた。中国ではすでに金代(1127〜1234)に最初の白話伝奇小説『董解元西廂記』が印刷出版されたのに続き、元代(1234〜1368)には白話歴史小説「全相平話」シリーズが刊行された。これは殷周革命から三国時代までの歴史(必ずしも史実とは限らない)を描いた絵入り本五巻から成るが、小松謙によると実際には八巻あったかも知れないという。ともあれ「全相平話」のうち『三国志』は最もよく売れ…
この文を構想したのは、金台俊『朝鮮小説史』を読み直して「なんかショボいな」と感じたのがきっかけだった。日本や中国と比べてどうショボいのか考えてみるために、中国文学史の入門書も読んでみた。以下でまともに読んだのは引用文献にあげた本だけで、言及した文学作品は読んでないものだらけである。 金台俊(安宇植訳注)『朝鮮小説史』平凡社東洋文庫, 1975. 古代の詩文 インドの『リグ・ヴェーダ』、中国の『詩経』、日本の『万葉集』は、各国(言語圏)最古の文献が詩集である点で共通している。詩集ではないが、メソポタミアの『ギルガメッシュ叙事詩』、エジプトの『シヌヘの物語』、ギリシアの『イーリアス』等も、各言語最…
『三体Ⅱ』下巻 「黒暗森林」 読了!感想と深掘り(ネタバレあり) ※注意※ この記事には小説『三体Ⅱ 黒暗森林』のネタバレが含まれますので、未読の方はご注意ください。 読み終えた感想:圧倒的な面白さに大満足! いやー、ついに読み切りました!一言で言えば「めっちゃ面白かった!」です。これほどのボリュームがありながら全く失速せず、むしろ物語のスケールと緊張感が加速していくのが驚異的でした。 序盤から予想を超える展開の連続 特に下巻からの展開には驚かされっぱなしでした。時間が大幅に進んでおり、「どんな未来が描かれるのか?」とわくわくしながらページをめくる手が止まりませんでした。 面壁者(ウォールフェ…
本日は、聴講生として通っているB大学で講義と演習に出席した。 まず2限の中国文学の講義。私は今の中国は好きではないが、この授業はなかなか興味深いものだった。中国では紀元前1000年ぐらいの殷の時代に描かれたと思われる詩が残っており、当時の人々の恋愛思考が現代とさほど変わらない形で残されていた。また、時代は遡って杜甫(712〜770)の書いた詩では、戦争に送られた人達の気持ちが生き生きと描かれている。教授は、このような詩が有名にならないから戦争が終わらないと述べておられた。 4限は哲学演習。ブログには書かなかったが、先週私が担当範囲を報告し終わっていたので、楽な気持ちで演習に参加できた。学者の哲…
隠公元年の和訳の4回目。原文、和訳の段落頭にある数字は各々が対応していることを示す。 今回からは原文の引用元サイトの段落ごとに、内容解説と疑問点を統合した上で注釈とし、原文、和訳、注釈を続けて書くことにする。引用元は「中国哲学書電子化計画」*1。 *1:https://ctext.org/chun-qiu-zuo-zhuan/yin-gong-yuan-nian/zh