自宅教室、Sさんのお稽古作品をご紹介します。 今回は草月のオリジナル鉄花器を使用した床上がり作品です。この花器はお教室を閉じた大先輩から譲り受けたものなのですが、艶消しの黒で塗られた鉄の重厚感とすっきりとしたフォルムが特徴で、どんな花を合わせてもよく映えます。 まず、シジミバナを大きく三方に展開し、中心にえんじ色の糸菊を置いて引き締めています。細い脚の花器にシジミバナの波打つ線がよく合っています。挿し口が狭いのでどうしても口元が込み入ってしまいますが、なんとか頑張って整えましたね、笑。ここが一番この花器の難しいところでしょう。 枝先、モルセラの先端を上向きで仕上げたのはさすがです。極小さなとこ…