(ネタバレ注意)珍しく、というか本ブログでは恐らく初の、公開中の映画感想。どうしても見たくて、少し遠くまで足を運んだ。事前の情報収集はしない習慣で、迂闊にも映画が流れてしばらくして気づいたのは、知里幸恵の伝記的作品だった。アイヌ民族の問題(正確には、自分個人ではそういう括り方はしてないのだが。いずれ機会があれば整理したい)は前々から関心があり、本を読んだり、北海道旅行で関連スポットを訪れたりもした。アイヌ問題は、「和人」たる自分自身の「当事者性」を鋭く問われる問題だ。何より、「少数民族」として、マイノリティ集団・個人として日本社会に生き続ける人々がいる。彼ら・彼女らと、どう向き合うべきなのか。…