英国国教会(イングランド国教会)の流れをくむ、キリスト教教会の名称。アングリカン・チャーチ(Anglican Church)ともいう。 アメリカでは Episcopal Church との名称が一般的。
16世紀にヘンリー8世の離婚問題を発端として成立した。もとはカトリック教会の一部だったため、典礼(聖餐式など)ではカトリックと共通する点が多い。その後に海外宣教を行い、世界各地に教会を建設した。日本には、日本聖公会がある。
http://www.anglicancommunion.org/
左足の母指球が痛い。痛風である。旨い物の食べすぎ、あと、酒の飲み過ぎだろう。 立教学院諸聖徒礼拝堂のチャペルキャンプが8月17日~18日の1泊2日、清里で行われた。参加者は総勢17人。私はキャンプの責任者チーフとして、企画、運営、引率を担当した。 兄弟ブラザーフランシスコ菊地雄大くんが用意したプログラム「イエスの足跡を辿る黙想と礼拝」は好評で、清里の森を散策しながら、聖書を朗読、聖歌を奉唱した。最後の方は正直、根性が必要だったが、信仰とはこういうものだ。 チャプレン李相寅イサンイン先生のアングリカン・ロザリオを用いた「出来事中心の黙想」では、新しい発見があった。導入にあたって、キリスト教とハイ…
有栖川旧邸の南側にあるのが聖アグネス教会で、日本聖公会京都教区のカテドラルであり、平安女学院の礼拝堂でもある。いかにも荘厳な西洋風な教会建築は、烏丸通を挟んだ和の京都御所(御苑のことを市民はこう呼んでいる)との対比が美しく、昔から市民に親しまれている。 この前を数えきれないぐらい通っているが、中に入ったのは初めてである。 設計者のガーディナーは宣教師で、円山公園にある長楽館の設計者でもある。 多数のステンドグラスに飾られているが、これも彼のデザインであるらしい。 近くにあるヴォーリス建築の大丸ビラと似ているようだが、ガーディナーという名は初めて知った。 井戸(活水と読める)にカエルの石像がある…
春は別れの季節であると同時に出会いの季節である。去る3月24日、日本聖公会・東京教区・環状グループで、聖アンデレ主教座聖堂に異動する卓志雄先生の送別会が行われた。私はチャペル会衆委員会の渉外担当ではないので、本来、出席は義務ではないのだが、「他の教会の人々と交われるし、懇親会ではお酒が飲めるよ」という名親の言葉に釣られて、去年の夏から参加している。仕事柄、いつもカメラを持参しているので、私は教会付属のジャーナリストのようである。 環状グループ協議会に参加して、ふだん接することのできない街場の教会の人々に出会うことは、多くの気づきを与えてくれる。私の怠慢から礼拝堂チャペル以外の教会に出かけること…
誕生日プレゼントで頂いたモンブランの万年筆を使って、塚田理『キリストと共に生きる』の抜き書きをする。その中の特に心に残った一節を紹介する。 聖人はくそまじめで、陰気臭い、特殊な人間ではなく、「全人的」な従って、楽しい人物のはずです。ですから、私達が他の人達の中に「聖性」を見れば、いつも心惹かれるのです1。 主イエスにおいて体現された神の言葉が、他の場所でも語られることができるはずです。神の恵みは、キリスト者と呼ばれている一部の人にだけ限定されているわけではありません。それはすべての人々に及ぶものです2。 「共にいる」ということがキリスト教の核心です3。 キリストと共に生きる作者:塚田 理聖公会…
クリニック開業準備の慌ただしい中、一瞬の息抜きのために2泊で軽井沢に行ってきました。さいわい天気にも恵まれほっとする3日間を過ごすことができました。 軽井沢は朝晩の冷え込みが強く、紅葉が始まっていました。初日はレンタサイクルを借りて旧軽を回りました。旧軽銀座は海外からの観光客と思われる人が多く、混み合っていましたが、それでも食事に並ばなければならないと言うほどの人手ではなく、ほどよい観光地感でした。 レンタサイクルを借りて回りましたが、サイクリングコースのマストと言えるシュー記念礼拝堂は人が少なく静かでいい感じ。 ここに来るまで知りませんでしたが、このA.C.ショー師は日本聖公会の宣教師であっ…
魂の夜が続いている。クリスチャンであれば、神が、キリストが救ってくれるではないか、と思われるかもしれないが、神はときどき人を荒野に置き、試練をするので、仕方がないと思う。キリスト教が現世御利益を保証するような宗教であれば、私は信仰しなかっただろう。来世で報われるという説があるが、私は来世に関心を払う余裕がない。現世のことで精一杯である。 医学的には躁鬱病に違いないが、意味の崩壊がこの病気の症状なのかは分からない。「世界がバラバラになるのを感じたら、釣りに行こう」と、開高健は言ったが、趣味のない私は会社に仕事に行くか、教会に礼拝に行くしかない。 この頃、牧師になるように勧められる。そう言って貰え…
昨日、港区芝の聖アンデレ教会で堅信を終えた。 堅信とはキリスト教で、受洗(洗礼を受ける)のあとに行われる、信仰を確認する儀式のことだ。 私の所属する聖公会では、洗礼は司祭によって、水(と油)を用いて行われるが、堅信は主教によって、精霊(神の息吹)を通じて行われる。 神学上いろいろと細かい所があるが、要するに、自身のキリスト者としての思いを新たにした上で、神と人が「お前、頑張れよ」と励ましてくれるのである。 ようやく、聖公会のキリスト者として一人前になることができた。人生の後半のスタート地点に立った。 キリスト者になると善いことがある。教会の看板を背負っているから、怪しい所、いかがわしい所に出入…
たしか中学の国語の教科書に掲載されていた単元だったと思いますが、旭川に関する一節がありました。 忘却の彼方にあったこの記憶について、先日、散歩中にあるモニュメントを見つけ、未だ行ったことのない奥地の街に思いを馳せていた当時がよみがえりました。 聖公会近文伝道所跡の知里幸恵文学碑 明治の頃、旭川において上川離宮を設置する計画があり、御料・聖和などの地名はその名残だそうです。 いくつもの川で仕切られた市街は神居・神楽・永山といったエリアに区分され、石狩川本流の右岸一帯は近文と呼ばれてます。 重度の先天性感音難聴である長男を聾学校に通わせるため中古物件を探したことが、この地に自宅を構えるきっかけでし…
聖餐式ミサの後、足早に教会を立ち去ろうとする私の肩を、神学生の染谷さんが掴んで言った。 「ちょっと、ちょっと。兼子さん、行かないでくださいよ。最近、どうです?」 「すみません、市川聖マリヤ教会にはお世話になっていますけど、やっぱり、私、洗礼、堅信は立教大学で受けたいと思っているんです……。それはともかく、この頃は山谷のカトリックの修道院の炊き出しを手伝っているんですよ。ジャガイモの皮を剥いたり、玉ねぎを刻んでいます」 「浅草の聖公会の教会も炊き出しをしていますよ。ぜひ、訪ねてみてください」 「そうなんですか。浅草、山谷はやっぱり面白い街ですよ。炊き出しなどの活動に、宗教、宗派を超えていろいろな…
10年間、この横の道を通って通勤していたが、 この様な立派な教会とは知らなかった。 なぜなら、現在は駐車場となっている場所に9階建ての 公団住宅が建っていたので、外観が全く見えなかった。ビルとビルの間の細い路地の奥に、民家を改造したような 小さな教会がひっそりと建っていると一方的に思い込んでいただけに、 いい意味で、見事に予想が裏切られた感がする。
本日は 聖霊降臨後第16主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、イザヤ書35:4-7a、詩編146 、ヤコブの手紙2:1-17及びマルコによる福音書7:24-37。説教では、イエス様が天を仰ぎ呻いて言われた「エッファタ」という言葉の意味を知り、私たちのために呻き神様に執りなしてくださる主イエス様をなお一層信じて、日々歩み続けることができるよう祈り求めました。 本日の箇所に登場する地名の場所等を確認するため「新約時代のパレスチナ」の地図も活用しました。 説教原稿を下に示します。 <説教> 主よ、私の岩、私の贖い主、私の言葉と思いがみ心にかないますように。父と子と聖霊の御名によって。…
明治44年、菊栄は43歳で高知博愛園の初代園母として奉職し、その後37年間心身に傷を負った子どもたちの成長を使命として博愛園で尽力した。 入所した35人の子どもたちの中に、結核を患う14歳の平七がいた。菊栄は平七の世話に心を尽くし、特別な食事療法や心のケアを行った結果、9カ月後に平七は完治。菊栄の愛情が彼を癒やしたことは、彼女の使命感を証明するものであった。 5歳の音吉は、戦死した父と厳しい家庭環境で育ち、栄養失調で入園。強情だった音吉は、菊栄の愛情と工夫で徐々に素直になり、学校でも褒められるように。音吉は成長後、職人となり母を迎え、孝行息子として大阪で成功を収めた。 ある時安次という子どもの…
クリスマスが10月から?ベネズエラの異常な宣言 皆さん、なんとも驚くべきニュースが飛び込んできました!南米ベネズエラで、ニコラス・マドゥロ大統領が「クリスマスが10月から始まる」と宣言したのです。この発表は、平和や喜びを願うメッセージかもしれませんが、同国では政情が不安定で、多くの人々がデモに参加し、その結果として数千人が逮捕されているという現実も抱えています。果たして、このクリスマスの早期到来は何を意味するのでしょうか? 政治とクリスマスの不思議な関係 10月1日にクリスマスが始まるという宣言は、単なるお祭り気分の延長ではなく、政治的な意味合いを含んでいるようです。昨年、マドゥロ大統領は11…
原稿が遅々として進まないので、筆休めに私の近況でも適当に話そう。 ややあって…… の一言で済ませるには長過ぎるくらいの待ち時間を乗り越えて、ようやく右腕の縫合が済んだ。 今回も院長は何一つ訊いてこなかった。ひょっとしたら、彼の娘――クリスから既に詳細を聞かされているのやもしれないが、門前払いも珍しくないこの御時世では有難いと言う他ない。誰であれ、自傷行為に現を抜かす厄介者とは関わりたくないはず。医者という立場なら尚更だ。しかし、ここでは平等に扱われる。平等に不平等で、私はいつもその不平等に甘えていた。 一九九〇年に勃発した湾岸戦争では軍医を務めていたという経歴を有する院長の処置は、荒々しくも的…
国際情勢を知るには、大きな国がどこにあるか知る必要があります。また、どの国がどの程度の影響力を持つか知る必要があります。それを簡単に理解するためにSABCの4段階で国家を分類しました。Sが最大規模でCが最小規模です。 S級国家、A級国家、B級国家 S級国家 中国 インド アメリカ合衆国 A級国家 インドネシア パキスタン ロシア ブラジル ナイジェリア B級国家 日本 韓国 ベトナム タイ フィリピン オーストラリア バングラデシュ トルコ イラン エジプト ドイツ フランス イギリス エチオピア 南アフリカ メキシコ C級国家 参考にしたウェブサイト S級国家 世界最強の軍事力、経済力を持つ…
NATOがロシアに対して膨大なソフトパワーとハードパワーの武器を展開したように、この記事もまた、イスラエルを文明世界に、あるいは正気に戻すために何ができるかを考えている。ロシアに対するNATOのアプローチと同様に、この記事もまた、銃口やボイコットというソフトパワーから生まれる具体的な力を強調している。 Declan Hayes Strategic Culture Foundation August 18, 2024アルゼンチンのローマ法王が 祈りの力に注意を喚起するのは正しいが、カトリック教会や聖公会系のカルトがイスラエルの口利きや斡旋業者に与えた力によって、祈りの力はかなり弱まっているのが事…
本日は 聖霊降臨後第13主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、箴言9:1-6 、詩編34:9-14、エフェソの信徒への手紙5:15-20 、ヨハネによる福音書6:51-58。説教では、聖餐にあずかることにより、主イエス・キリストとつながり、永遠の命を得ることができることを知り、「み言葉と聖餐」を通して、神と人に仕える者となるよう祈り求めました。 聖餐によって与えられる霊の恵みである「キリストの体と血」について、岩城聰著「聖公会の教会問答-信仰の手引き-」からまとめ、紹介しました。 説教原稿を下に示します。 <説教> 主よ、私の岩、私の贖い主、私の言葉と思いがみ心にかないますよう…
本日は 聖霊降臨後第12主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、列王記上19:4-8、詩編34:1-8、エフェソの信徒への手紙 4:25-5:2及びヨハネによる福音書6:35、41-51。説教では、イエス様は永遠の命のパンであることを知り、イエス様を信じこれを食べ、神様の愛の内にあって主と共に歩むことができるよう祈り求めました。 テーマから思い浮かべる全盲のキリスト者で盲教育・福祉の先駆者、斎藤百合についても述べました。 説教原稿を下に示します。 <説教> 主よ、私の岩、私の贖い主、私の言葉と思いがみ心にかないますように父と子と聖霊の御名によって。アーメン 本日は聖霊降臨後第12…
シラーの戯曲『マリア・ストゥアルト(“Maria Stuart”ドイツ語)』からドニゼッティのオペラ『マリア・ストゥアルダ(“Maria Stuarda”イタリア語)』へ、脱落するもの、それはエリザベス(エリザベッタ、エリーザベット)女王がメリー・スチュアート(マリア・ストゥアルト、マリア・ストゥアルダ)の死刑宣告書へ署名することの怖れ、逡巡と処刑直後の女王の保身である。ツヴァイクの評伝『メリー・スチュアート(原作は”Maria Stuart”ドイツ語だが、日本語翻訳表記に従う)』からシラー『マリア・ストゥアルト』へ、脱落するもの、それはメリーの全生涯と、その死後の息子ジェームズ6世(イングラ…
新しい場所へ行くことになると、少し不安な気持ちになる。知らない町、知らない人、そして時に聞き慣れない言葉。大丈夫かな?上手くやっていけるのかな?引っ越すわけでなくとも、旅行の時もこの気持ちになる。何か失礼なことをしないか?慣れない場所で事故は起きないか?しかし、新しい場所へ出かけることは楽しみな気持ちにもさせる。旅行の前日、私はぐうたらなので前日まで何もしないのだが、そこでスーツケースに荷物を詰めているとき、心臓が高鳴るのを感じる。必要なものリストを紙に書き、ケースの中に詰める間、旅先での生活を想像するのだ。ホテルはきっと居心地がいいだろう、田舎の気持ちい空気を吸えるだろう、食事は割烹屋で地魚…
本日は 聖霊降臨後第11主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、出エジプト記16:2-4・9-15、詩編78:23-29、エフェソの信徒への手紙4:1-16、ヨハネによる福音書6:24-35。説教では、イエス様は永遠の命のパンであり、私たちが主のみ言葉であるイエス様のもとに来て、イエス様を信じ続けることを望んでおられることを理解し、そのことに感謝し、祈りを捧げました。 私たちの教会が使用しているカトリック「御聖体の宣教クララ修道会」のシスターによる司祭用のウエハースや95歳で逝去された施設に入っていた盲人女性のエピソードを紹介しました。 説教原稿を下に示します。 <説教> 主よ、…
潮まつりの前に、小樽散策。 公園通りのミツウマアーチ。 はなぞのはし。 水天宮鳥居。 水天宮。 境内からの景色。 鳥居の近くに小樽聖公会。 坂を下って、旧光亭(昔の料亭)。
2018年に牧師になってから、遣わされている地域の地区牧師会というものに参加させていただいています。これは、超教派の牧師会のことです。その教派的範囲は、日本キリスト教団、日本福音キリスト教会連合、日本バプテスト同盟、日本同盟キリスト教団、聖公会、メノナイト、単立教会などなど。 札幌の白石区にいたときには、白石区、厚別区、豊平区、清田区という広範囲の牧師会があり、近況報告や情報交換等、地域に遣わされている牧師同士の交流の場として用いられていると思います。 そのような地区牧師会は、今年度から遣わされている恵庭にもあり、その範囲は北広島、千歳、恵庭の三地区です。教派としては、日本キリスト教団、日本福…
消えた司祭 1984年7月20日(金)深夜から21日(土)にかけて、アメリカ・モンタナ州西部の町・ローナン聖心教区に住むローマカトリックの司祭ジョン・パトリック・ケリガン(当時58歳)が行方不明となった。 ケリガン神父は7月18日に「常任牧師」としてこの地に転任してきたばかりで、21日にははじめての説教会を行う予定だった。 ローナンはフラットヘッド湖の南10キロにサリッシュ族インディアン居留地として拓かれた歴史をもつ人口2000人に満たない小さな町である。モンタナ州が成立する以前からローマカトリックの教区のひとつとされており、今日では半数以上が白人で、残りがインディアンと混血で占められる。 日…
仏教の「十善戒」とは何か。そして「十」と「戒」と言えば、モーセの十戒が想起される。ここでは仏教、ユダヤ教、日本における十戒にまつわる話を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・十善戒・十悪・五戒・八戒・真言宗における十善戒・天台宗系の十重禁戒・広隆寺と聖徳太子・空海・モーセの十戒・仏教の十善戒とモーセの十戒の比較・真言八祖・不空三蔵・恵果・十日えびす・上野三碑にみる改宗の決意・長宗我部元親百箇条(ちょうそかべもとちかひゃっかじょう)・参考・イエスの青年期 ■十善戒仏教における「十悪」があり、それを「してはいけない」と否定形にして戒としたもの。比丘(びく)に向けられた戒であるとされる。 この「し…